環境問題は深刻だけどこっちの問題も深刻。
俺は君のゴミ箱になる。
君のいらないものを俺に捨ててくれ。
君のいらない感情を俺に吐き出してくれ。
愚痴や悩みといった、君のいらないものを。
君にとって、それらはゴミのようかもしれないけど。
俺にとってはゴミではない。
でも、そんなにたくさん入らないよ。
俺にそんなキャパシティーはない。
ただし、ひとつだけ便利な機能がついている。
君のいらないものを、俺は燃やすことができる。
燃やして失くすことができる。
何でも燃やしてみせるよ。
可燃だろうが不燃だろうが。
それで君が少しでも楽になってくれれば、俺はそれでいいんだ。
空気が汚くなろうが、匂いをまき散らそうが、関係ない。
君が少しでも楽になるのなら、それでいい。
溜め込むのはからだに悪いから。
部屋にひとつゴミ箱があるだけで、部屋をキレイに保てる。
だって便利だから。
いちいち動くの、面倒臭いでしょ?
だから俺に吐き出せばいい。
いつだって君の傍にいるから。
君のいらないものを俺に吐き出すんだ。
俺はそれらすべてを燃やしてみせる。
すべて燃やして、俺の心に火を点ける。
君への想いを燃え上がらせる。
君にとってのゴミは、俺にとっては燃料。
君だけのゴミ箱になる。
約束するよ。
何でも燃やすって。
だから、どんどん俺を頼ってくれ。
そして、できたら君の部屋に置いてくれ。